分析心理学における創始者のユングは年代を時間として表し、40代を人生の正午と呼びました。40代という時期はある程度会社の中での権限も大きくなり働くストレスは少し楽になりますが、反面自身の体力精神力の衰え、子供の巣立ちなど他方面からのストレス降りかかる時期なのです。ふっと今までを思いだし、これからを考えて「別の人生があったのでは」という考えにとらわれてしまい自殺へ走るケースもすくなくありません。
生きている以上老いと死から逃れる事はできません。老年期において死を受け入れるまでに否認、怒り、祈り、落胆、受け入れという段階があり、それを経て残された時間を豊かにしようとなお人間の心は成長していくのです。